今話題のサプリ、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)について知る前に、生理的老化と病的老化の違いについて理解する必要がありますので、少し説明させていただきます。
老化というのは、年を重ねるごとに「からだ全体がなんとなく疲れてきたなぁ…」という風なイメージを持っておられる方が多いと思うのですが、体を作っている様々な臓器の機能が徐々に低下していくことを指します。
誰でも年を重ねるうちに、体の機能が全体的に低下していきますが、これは仕方がないことで、生理的老化と呼ばれています。
しかし、ある臓器の機能が著しく低下してしまうと、その影響が他の臓器にも及んで、からだ全体のバランスが大きく崩れてしまって、生理的老化が著しく進んでしまい、やがて病的老化となります。
病的老化が進んで、動脈硬化症、骨粗しょう症、認知症などが引き起こされますが、これは脳や血管や骨の老化が進んだ結果です。
❑ NMNサプリ(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は老化スピードを制御する
✅ 事実
NMNは、体の様々な臓器に進んで老化の速度を全体的に制御する作用が期待できます。
多くの人が恐れている老化というのは、生理的老化が著しく進んだ病的老化なので、その老化の速度を緩やかに、安定に制御することで、老化を防ぐことができます。
NMNは、老化が引き起こすいくつかの症状のうち、特定のものに対してだけではなく、老化という大きな括りに対して作用するということです。
また、NMNは、全ての臓器の細胞や遺伝子に働きかけるので、どこか一つの細胞ではなく、からだ全体の老化の速度を制御できる作用があります。
❑ nad+がアンチエイジングのカギ
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は体内に吸収されると、nad+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変換されます。
このnad+が、細胞や臓器を動かすエネルギーを生み出す「ミトコンドリア」の働きを活発にする「サーチュイン遺伝子」と呼ばれる遺伝子に働きかけます。
サーチュイン遺伝子というのは長寿遺伝子とも言われていて、全身の臓器の老化制御に重要な役割を果たしています。サーチュイン遺伝子は、年を重ねるとか、悪い生活習慣を続けますと、その働きが低下していきます。
サーチュイン遺伝子の働きが悪くなりますと、病的老化が起こりやすくなり、そして、寿命が短くなることも動物実験で示されています。
NMNから変換されたnad+は、このサーチュイン遺伝子を活性化させます。
❑ アメリカはすでに国策でNMNの研究が行われている
アメリカや中国では、かなりNMNの研究が進んでいるようで、アメリカではすでに国家予算をかけてNMNの研究が行われており、世界でも大手企業が参入しています。
将来は一大市場になると予測され、数年でNMNの市場規模は5倍以上にもなると見込まれており、先んじてアメリカや中国の富裕層の間では、静かなブームとなっています。
❑ どのような研究が行われているのか?
NMNの研究が始まって十数年が経ちますが、マウスなどの動物を使った実験ではかなりの成果をあげています。NMNを1年間投与すると、明らかな抗老化作用が確認でき、加齢に伴う幅広い病気が改善することが分かってきています。
NMNは、いつまでも若々しく年を重ねたい私たちにとって、非常に魅力的な成分です。
ただ単に寿命を伸ばす長寿ではなく、自分らしく、はつらつと元気である人生のためにも、NMNは非常に期待できる成分です。
若々しくあるため、健康に気をつけても「あれ?最近なんだか・・・」と老化を感じ始めている人や「少しでも老化を遅らせたい」と考えている人にはいいと思います。
ビタミンやカルシウムをあたりまえに摂取するように、NMNが、私たちにとって身近な存在になる日も近いのではないでしょうか。