「効果が確かなβ-NMNは、高額なサプリなので安易に手が出せない」または「安価なものは偽物が出回っていたり、効果がなかったりする」などとお考えの方に朗報です。
NMNの服用以外で若返る方法があります。
サーチュイン遺伝子については最近よく聞くサプリNMNとは?のブログで説明してますので、そちらを読んでいただけたら理解がさらに深まるかと思います。

❑ 断食でサーチュイン遺伝子活性化

間違いなく確実にサーチュイン遺伝子を活性化する方法は、断食や絶食、食べる量や食事の回数を減らしたりすることです。

実験で、サーチュイン遺伝子のプログラムを働かせる鍵は、カロリー制限を通して体を「ぎりぎりの状態 」に保つことだと分かりました。
つまり、健康を維持できるくらいの食べものは摂取しつつも、けっしてそれ以上にはしないということです。 寿命を最大限に延ばしつつ、健康を長期的に保ちたいのなら、上記にあげた方法は今すぐ実行可能で、しかも確実な方法です。

しかし、それには注意点が必要で、栄養が極端に不足していたり、極限の空腹状態ではいけません。それは老化制御への道ではないし、ましてや健康や長寿にはつながりませんので、絶対にそのような状態は避けてください。

もちろん、こうしたことが唱えられたのは今に始まったことではありません。
古代の医師や修道士は、食べる量を制限することがいかに有益かを説いてきました。
キリスト教の「七つの大罪」にある「貪食」は、単に食べ物を貪ることをを慎むだけでなく、「意図的な禁欲」によって量を抑えるという意味です。
それらを唱えた先人たちは、当時では考えられないくらい長寿の方が多かったので、身をもってそのことに気付いていたのかもしれません。

❑ 運動で長寿遺伝子のスイッチON

「テロメア」という遺伝子をご存知でしょうか? 遺伝子情報を伝える染色体を保護するため、染色体の両端についている遺伝子です。 「テロメア」は短くなると細胞分裂が出来なくなるため老化します。

その「テロメア」の長さを、なんと運動で長くすることが出来るそうです。
運動が健康に良いということは常識ですね。おそらく大昔から言われ続けてきたことだと思います。

1600年頃、医師のウィリアム・ハーヴィーは、人の体に複雑な管が網目のように張り巡らされ、そこを血液が通って全身を循環していることを発見し、研究者たちは、運動すれば血行が良くなり、老廃物を押しだすので、健康になると考えてきました。

それはそれで事実ですが、それとは別の効果が、近年わかってきました。
数年前アメリカで、様々な運動習慣をもつ数千人の成人を対象に血液細胞のテロメアを調べた結果、1つの際立った相関関係が認められました。

その相関関係は、「頻繁に運動をする人ほど、テロメアが長かった」のです。
1日に30分以上のジョギングを週に5日行なう人は、なにもやらない人に比べると、テロメアが長く、その差は「10歳近く若い人」と同等だったとのことです。

❑ 運動はNADの濃度を高める

そもそも運動とは、 体にストレスを与えることにほかなりません。
運動をするとNAD+の濃度が上昇し、その働きでエネルギーの産生量が上がり、筋肉は酸素を運ぶ毛細血管をさらに増やすようになります。

サーチュインといった長寿関連の物質は、カロリー摂取量にかかわらず運動によって正しい方向に調節されます。そして新しい血管をつくらせ、心臓や肺を健康にし、体を丈夫にし、先ほどの「テロメア」を長くします。

運動は健康や長寿に極めて効果的な手段ですが、60歳以上の人が運動をしている割合は、なんと10%程度です。

最近の研究によれば、一日に15分間走るだけでも、心臓発作で命を落とすリスクが45%減り、全死因死亡率が30%下がることが示されていますので、是非とも運動を習慣化して、多くの人々に健康で長生きしていただきたいものです。